労働安全・衛生コンサルタントに頼んだらこんなメリットがありました

事例1  食料品製造業
A社は、デザート食品を製造する約550名の工場ですが、火傷・はさまれ・転倒の災害が多いため安全管理特別指導事業場に指定され、労働安全コンサルタントと顧問契約を結んで継続的な指導を依頼しました。 コンサルタントは、問題点を ①機械設備等  ②管理体制  ③安全衛生教育に絞り、改善計画を立てました。 問題点のうち、 ①機械設備については、リスクアセスメントを行って119項目を洗い出し、リスクの高いミキサー、コンベアー 等に囲いの設置、墜落防止柵、床面の滑り止め等を実施しました。 ②管理体制については、安全衛生委員会の活性化を図るとともに、安全管理規程を見直し、職場責任者とともに16作業の作業手順書を作成しました。 ③安全衛生教育については、監督者は委員会後の作業手順の作成・審議を通じて、監督補助者は「安全衛生基本動作」(作業手順書からポイントを抜粋)と災害事例、一般従業員は災害事例(過去10年間の35事例・写真付き)を中心に10回行いました。  その結果、無災害を続けられるようになりました。

事例2 家具製造業
B社は、婚礼家具を製造する19名の工場ですが、数年前に衛生管理特別指導事業場に指定され、今回また監督署の是正勧告を受けたことから、労働衛生コンサルタントに改善指導を依頼しました。コンサルタントは、問題点を①設備環境について②管理体制③安全衛生教育に絞り改善計画を立てました。①環境設備については、塗装場の局所排気装置の制御風速の改善、蛍光灯の増設による照度の改善、騒音区域における耳栓の着用等を実施しました。②管理体制については、安全衛生管理規程の見直し、安全衛生推進者(課長2名)の任命、資格一覧表を作成しました。③安全衛生教育については、作業手順書を掲示板方式(操作ー安全ー品質ごとに明示)により48種類作成し、全78機械に取り付け、作業者に教育をしました。これらの対策の結果、作業環境は全て第1管理区分、照度は全て150ルクス以上になり、災害もない安全な職場になりました。

さらに、こんなメリットもあります。

①社内では得がたい安全衛生の専門家の指導を受けることができます。
②機械のフェールセーフ化など専門的な安全技術指導を受けることができます。
③社内では気がつかない安全衛生上の問題点を明らかにし、有効かつ効果的な方法を教えてくれます。
④必要な時に、必要な事項について頼むことができるので、人件費の節約になります。
⑤経営に役立つ安全衛生管理を教えてくれます。